ウィリアムズ・FW17

ウィリアムズ・FW17
ウィリアムズ・FW17B
カナダGPでデイモン・ヒルがドライブするFW17
カナダGPでデイモン・ヒルがドライブするFW17
カテゴリー F1
コンストラクター ウィリアムズ
デザイナー エイドリアン・ニューウェイ
パトリック・ヘッド
先代 ウィリアムズ・FW16B
後継 ウィリアムズ・FW18
主要諸元[1][2]
シャシー カーボンファイバー ケブラー モノコック
サスペンション(前) プッシュロッド, ベルクランク, トーションスプリング
サスペンション(後) プッシュロッド, ベルクランク, トーションスプリング
エンジン ルノー RS7, 3000cc, 67度 V10 NA ミッドエンジン, 縦置き
トランスミッション ウィリアムズ 横置き 6速 セミAT
燃料 エルフ
タイヤ グッドイヤー
主要成績
チーム ロスマンズ ウィリアムズ ルノー
ドライバー 5. イギリスの旗 デイモン・ヒル
6. イギリスの旗 デビッド・クルサード
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
初戦 1995年ブラジルグランプリ
出走優勝ポールFラップ
175126
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ウィリアムズFW17 (Williams FW17) は、ウィリアムズ1995年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カーパトリック・ヘッドエイドリアン・ニューウェイが設計した。1995年の開幕戦から実戦投入され、第13戦以降はFW17Bが登場した。

FW17

1995年開幕戦から使用。前年の第3戦サンマリノGPで起こったアイルトン・セナらの事故死によるレギュレーション変更に対応したマシン。ルノーV10エンジンは排気量が3,000ccに縮小された。

空力面では、先代のFW16とは逆のシャープなハイノーズ導入が大きな変更点で、ライバルのベネトンと同じ2点吊り下げ式のフロントウイングを装備した。

FW17にはドライブシャフトを覆う翼状アッパーアームが継続して装着されていた。ただし、リヤサスペンションの形式はFW16以降と同様の構造になっているものを継続。

スペック

シャーシ

  • シャーシ名 FW17
  • 全長 4,150 mm
  • ホイールベース 2,890 mm
  • 前トレッド 1,670 mm
  • 後トレッド 1,600 mm
  • クラッチ AP
  • ブレーキキャリパー AP
  • ホイール O・Z
  • タイヤ グッドイヤー

エンジン

FW17B

シーズン後半に挽回を図るため、改良型であるFW17Bが第13戦ポルトガルGPからデビューした。もっとも大きな変更点はリヤサスペンションが変更された点である。従来のFW17のリヤサスペンションは支持アームの配置が特異なためにセッティングが難しく、神経質なマシンだった[3]。そこで、もっともコンベンショナルな、アッパーアームとドライブシャフトが別体式のものに換装された。また、エンジンもよりパワフルなCスペックエンジンが搭載された。しかしチーム戦略の差にドライバーのミスや駆動系の信頼性の低さなどが重なり、ライバルのベネトンにダブルタイトルを奪われる結果となった。

ニューウェイは「FW17はとてもいいマシンだったと思うが、セットアップが少しトリッキーだった。あと直したい箇所を挙げるとすれば油圧システムだが、横置きトランスミッションは良く出来ていたし成功作であると思っている。」と評している[4]

スペック

シャーシ

  • シャーシ名 FW17B
  • 全長 4,150 mm
  • ホイールベース 2,890 mm
  • 前トレッド 1,670 mm
  • 後トレッド 1,600 mm
  • クラッチ AP
  • ブレーキキャリパー AP
  • ホイール O・Z
  • タイヤ グッドイヤー

エンジン

  • エンジン名 ルノーRS7C
  • 気筒数・角度 V型10気筒・67度
  • 排気量 3,000cc
  • スパークプラグ チャンピオン
  • ギヤボックス 6速セミオートマ
  • 燃料 エルフ
  • 潤滑油 エルフ

記録

マシン No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 ポイント ランキング
BRA
ブラジルの旗
ARG
アルゼンチンの旗
SMR
サンマリノの旗
ESP
スペインの旗
MON
モナコの旗
CAN
カナダの旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
HUN
ハンガリーの旗
BEL
ベルギーの旗
ITA
イタリアの旗
POR
ポルトガルの旗
EUR
欧州連合の旗
PAC
日本の旗
JPN
日本の旗
AUS
オーストラリアの旗
1995 FW17 5 イギリスの旗 デイモン・ヒル Ret 1 1 4 2 Ret 2 Ret Ret 1 2 Ret 118 2位
6 イギリスの旗 デビッド・クルサード 2 Ret 4 Ret Ret Ret 3 3 2 2 Ret Ret
FW17B 5 イギリスの旗 デイモン・ヒル 3 Ret 3 Ret 1
6 イギリスの旗 デビッド・クルサード 1 3 2 Ret Ret

脚注

  1. ^ Williams FW17 F1 Stats
  2. ^ Williams FW17B F1 Stats
  3. ^ 『F1Modeling Vol.45』 54頁「【特集2】エイドリアン・ニューウェイ特集『Newey Magic』・マシン列伝…FW17/17B、MP4-14、MP4-21」 2010年 東邦出版
  4. ^ 全チーム「テスト総括」開幕までの熱き戦いを追う WILLIAMS  F1グランプリ特集 Vol.82 30頁 ソニーマガジンズ 1996年4月16日発行

外部リンク

イギリスの旗 ウィリアムズ・レーシング
チーム首脳
  • イギリスの旗 ジェームス・ボウルズ (チーム代表)
  • 不明の旗 マシュー・サベージ (Williams Grand Prix Holdings会長 / ドリルトン・キャピタル会長)
  • イギリスの旗 ジェイムズ・マシューズ(英語版) (Williams Grand Prix Holdings取締役)
主なスタッフ/関係者
現在のドライバー
F1車両
現在のPUサプライヤー
現在のスポンサー
※役職等は2023年時点。
  • 過去のチーム関係者
元チーム関係者
創設者
チーム首脳
主なスタッフ
主なドライバー
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
※年代と順序はウィリアムズで初出走した時期に基づく。 ※ウィリアムズにおいて優勝したドライバーを中心に記載。太字はウィリアムズにおいてドライバーズワールドチャンピオンを獲得。斜体はウィリアムズにおいて優勝がないものの特筆されるドライバー。
  • F1以外の車両 ※関与のみの車両も含む。
F2
プロトタイプ
ラリー
ツーリングカー
  • 過去の関連組織
タイトルスポンサー
エンジンサプライヤー
  • 前身
  • Template:フランク・ウィリアムズ・レーシングカーズ を参照。
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