エノールエーテル

エノールエーテル基の構造

エノールエーテル(Enol ether)は、アルコキシ基が付加したアルケンである。一般式は、 R 1 R 2 C = C R 3 O R 4 {\displaystyle R_{1}R_{2}C=CR_{3}-O-R_{4}} であり、ここでRは、アルキル基またはアリル基である。エノールエーテルとエナミンは、酸素原子二重結合電子を供出し、オキソニウムイオン共鳴構造を取るため、いわゆる活性アルキンである。この性質により、ディールス・アルダー反応等の有機化学反応の反応基質となる。エノールエーテルは、エノールに対応するエーテルと考えることができるため、この名前で呼ばれる。メチルビニルエーテル2,3-ジヒドロフランが簡単な例である。

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