エルサレム会議

曖昧さ回避 この項目では、使徒行伝15章に記されている会議について説明しています。1672年に開かれた正教会における公会については「エルサレム公会 (1672年)」をご覧ください。

エルサレム会議(エルサレムかいぎ、英語:Council of Jerusalem)は、紀元49年頃に、開催された初代教会において最大のエルサレムにおける会議のことである。使徒行伝15章に記されている。

パウロの第1次伝道旅行によって誕生したクリスチャンたちと、ユダヤ人キリスト教徒との間の問題について初めて公式な見解を与えた会議である。

ユダヤ主義的クリスチャンの主張に対して、アンテオケ教会代表のパウロバルナバを迎えて、エルサレム教会で会議が開催された。最初に、パウロの宣教報告があり、続いて問題解決のために激しい論争があり、審議がなされた。

その結果、律法を守ることから異邦人を解放して、信仰によってのみ救われることが確認された。さらに、偶像に供えた物、血と絞め殺した物、不品行を避けるようにという申し合わせ事項を異邦人に書き送った。

しかし、これで論争が終わったわけではなく、70年のエルサレム陥落まで、ユダヤ人クリスチャンと異邦人クリスチャンとの対立は継続した。エルサレム陥落後はユダヤ人クリスチャンは衰退していった。

参考文献

典拠管理データベース ウィキデータを編集
全般
  • VIAF
    • 2
国立図書館
  • イスラエル
  • ポーランド
その他
  • IdRef