オオデマリ

オオデマリ
オオデマリ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: マツムシソウ目 Dipsacales
: レンプクソウ科 Adoxaceae
: ガマズミ属 Viburnum
: ヤブデマリ V. plicatum var. tomentosum
変種 : オオデマリ
V. plicatum var. plicatum f. plicatum
学名
Viburnum plicatum Thunb. var. plicatum f. plicatum[1]
英名
Japanese Snowball

オオデマリ (大手毬[2]学名Viburnum plicatum var. plicatum f. plicatum) はレンプクソウ科ガマズミ属[注 1]の植物の一種。別名テマリバナ[1]。庭などによく植えられる[2]

特徴

日本原産のヤブデマリV. plicatum var. tomentosum)の園芸品種といわれる[2]。ただし、学名上はこちらが基本種扱いで、原種のヤブデマリは変種扱い。これはViburnum plicatumという種がオオデマリを基準標本として記載されたためである。原種は花序の周辺にだけ装飾花をつけるものだが、品種改良によって花序の花すべてが装飾花となったものである。このような変化は、アジサイと並行的である。

落葉広葉樹低木で、樹高は2 - 6メートル (m) ほどになる[2]。樹皮は灰褐色で皮目があり、平滑である[2]。若い枝の樹皮は淡褐色で皮目は少なく、星状毛が多い[2]。枝が太くなってくると樹皮の色も変わり、浅い裂け目が入ってくるものがある[2]。花期は4 - 5月頃で、アジサイのような白い装飾花を多数咲かせる[2]

冬芽は枝に対生し、長楕円形で先が尖り、赤褐色から暗褐色の芽鱗が2枚あり、星状毛を密生する[2]。頂芽は側芽よりも大きい[2]。冬芽のわきにある葉痕は、V字形や倒松形で、維管束痕が3個つく[2]

脚注

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注釈

  1. ^ 古いAPG体系ではガマズミ科、クロンキスト体系やエングラー体系ではスイカズラ科に分類されることもある[1]

出典

  1. ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Viburnum plicatum Thunb. var. plicatum f. plicatum”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年8月22日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 29.

参考文献

  • 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文『樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種』誠文堂新光社〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年10月10日、29頁。ISBN 978-4-416-61438-9。 
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