カール・パバーノ

カール・パバーノ
Carl Pavano
ミネソタ・ツインズ時代
(2010年6月26日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 コネチカット州ニューブリテン
生年月日 (1976-01-08) 1976年1月8日(48歳)
身長
体重
6' 5" =約195.6 cm
265 lb =約120.2 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1994年 ドラフト13巡目
初出場 1998年5月23日
年俸 $9,000,000(2012年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
この表について
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プロジェクト:野球選手  ■テンプレート

カール・アンソニー・パバーノ(Carl Anthony Pavano, 1976年1月8日 - )は、元野球選手。ポジションは、投手。右投右打。アメリカ合衆国コネチカット州出身。

経歴

ニューヨーク・ヤンキースに憧れ、少年時代から野球を始め、サウジントン高校へ進学。1993年1994年と2年連続で州のベストナインに選出され、大リーグのスカウトから注目され[2]1994年にドラフト13巡目でボストン・レッドソックスへ入団した。

1994年はルーキー級、1995年はA級に在籍。1996年はAA級のトレントン・サンダーでリーグ1位となる16勝・防御率2.63を記録し、リーグ最優秀選手に選出された。1997年は肩を痛めたため開幕を故障者リスト入りで迎えるも、AAA級のポータケット・レッドソックスで11勝6敗・防御率3.12を記録し、与四球率1.78は先発投手としてリーグ最高となった。ブライアン・ローズとともに「将来はサンディー・コーファックスドン・ドライスデール以来最強の投手コンビの誕生か?」と言われたが[2]、シーズンオフの11月18日、ペドロ・マルティネスとのトレードでモントリオール・エクスポズへ移籍[3]

1998年のスプリングトレーニングで右肩痛が再発したが[2]5月23日に22歳でメジャーデビューを果たした。9月27日セントルイス・カージナルス戦ではマーク・マグワイアに70本目の本塁打を与えた[4]。メジャー1年目は24試合(うち23試合に先発)に登板し6勝9敗を記録した。

2002年7月11日にクリフ・フロイド、ウィルトン・ゲレーロ、クラウディオ・バルガスとのトレードでグレアム・ロイド、マイク・モーデカイ、ジャスティン・ウェインと共にフロリダ・マーリンズへ移籍[3]2003年に12勝、ポストシーズンでは8試合に登板し、3勝と防御率1.40を記録してワールドチャンピオンを経験。2004年にはオールスターゲームに初出場し18勝(ナショナルリーグ2位)を記録し、サイ・ヤング賞の投票数は6位。

シーズンオフの11月3日にFAとなり、ストーブリーグの目玉選手の一人として激しい争奪戦が繰り広げられた。シンシナティ・レッズボストン・レッドソックスなども興味を示す中、4年総額3,995万ドルでヤンキースへ移籍した[5]

2008年8月26日

ヤンキース移籍1年目の2005年、ほぼ中4日で登板していたが、6月27日の登板を最後に故障者リスト入りした[6]。17試合に先発登板し、4勝6敗でシーズンを終えた。2006年は故障のリハビリのために全休。5月に肩の関節の遊離軟骨を除去する手術を受け、8月にキャッチボールを再開したが、自動車事故を起こし、あばら骨を折る重傷を負った[7]2007年4月2日に開幕投手を務め、4月9日に2回目の登板を最後に離脱し、シーズンを終えた。契約最終年となった2008年は8月23日にシーズン初登板。その後先発ローテーションを守り、7試合に登板して4勝2敗・防御率5.77でシーズンを終えた。

結局、鳴り物入りで加入したヤンキースに在籍した4年間で登板はわずか26試合と散々な結果に終わり、この4年契約は、過去ヤンキースが結んだFA契約のうち最悪のものの一つと見做されている[8]。このようなファンの思いは、パバーノがヤンキースを離れた途端復活し、ヤンキース戦でしばしば好投を見せたこともあって、一層増幅された。11月4日にFAとなった。

2009年1月6日、クリーブランド・インディアンスと年俸150万ドルの1年契約を結んだ[9]。8月7日に後日発表選手との交換トレードでミネソタ・ツインズに移籍した[10]。このシーズンは復活し、両チームで14勝を挙げた。オフの11月7日にFAとなった。

2010年1月19日に年俸700万ドルの1年契約でツインズと再契約した[11]。レギュラーシーズンは17勝11敗・防御率3.75とキャリアハイの2004年に次ぐ成績を残した。オフの11月1日にFAとなった。

2011年1月19日にツインズと総額1,650万ドル+出来高(500万ドル)の2年契約で再契約[12]。同年は33試合に登板し9勝13敗、防御率4.30でシーズンを終えた。

2012年オフの10月29日にFAとなった。

2014年2月27日に現役引退を表明した。

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
1998 MON 24 23 0 0 0 6 9 0 -- .400 580 134.2 130 18 43 1 8 83 1 0 70 63 4.21 1.28
1999 19 18 1 1 0 6 8 0 0 .429 457 104.0 117 8 35 1 4 70 1 3 66 65 5.63 1.46
2000 15 15 0 0 0 8 4 0 0 .667 408 97.0 89 8 34 1 8 64 1 1 40 33 3.06 1.27
2001 8 8 0 0 0 1 6 0 0 .143 199 42.2 59 7 16 1 2 36 0 1 33 30 6.33 1.76
2002 15 14 0 0 0 3 8 0 0 .273 350 74.1 98 14 31 5 7 51 2 1 55 52 6.30 1.74
FLA 22 8 0 0 0 3 2 0 3 .600 269 61.2 76 5 14 3 3 41 1 1 33 26 3.79 1.46
'02計 37 22 0 0 0 6 10 0 3 .375 619 136.0 174 19 45 8 10 92 3 2 88 78 5.16 1.61
2003 33 32 2 0 1 12 13 0 0 .480 846 201.0 204 19 49 10 7 133 3 2 99 96 4.30 1.26
2004 31 31 2 2 1 18 8 0 0 .692 909 222.1 212 16 49 13 11 139 2 3 80 74 3.00 1.17
2005 NYY 17 17 1 1 0 4 6 0 0 .400 442 100.0 129 17 18 1 8 56 2 1 66 53 4.77 1.47
2007 2 2 0 0 0 1 0 0 0 1.000 46 11.1 12 1 2 0 0 4 0 0 7 6 4.76 1.24
2008 7 7 0 0 0 4 2 0 0 .667 154 34.1 41 5 10 0 4 15 0 1 23 22 5.77 1.49
2009 CLE 21 21 1 1 0 9 8 0 0 .529 534 125.2 150 19 23 0 3 88 4 0 80 75 5.37 1.38
MIN 12 12 0 0 0 5 4 0 0 .556 320 73.2 85 7 16 1 3 59 1 0 39 38 4.64 1.37
'09計 33 33 1 1 0 14 12 0 0 .538 854 199.1 235 26 39 1 6 147 5 0 119 113 5.10 1.37
2010 32 32 7 2 1 17 11 0 0 .607 906 221.0 227 24 37 2 6 117 4 0 95 92 3.75 1.19
2011 33 33 3 1 0 9 13 0 0 .409 955 222.0 262 23 40 0 8 102 4 2 123 106 4.30 1.36
2012 11 11 0 0 0 2 5 0 0 .286 268 63.0 80 9 8 2 2 33 0 0 46 42 6.00 1.40
通算:14年 302 284 17 8 3 108 107 0 3 .502 7643 1788.2 1971 200 425 41 84 1091 26 16 955 873 4.39 1.34
  • 2013年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

脚注

  1. ^ “Carl Pavano Stats” (英語). ESPN. 2014年1月27日閲覧。
  2. ^ a b c 福島良一「明日のスーパースターを目指すニューウェーブたち カール・パバーノ [エクスポズ]」『月刊メジャー・リーグ』1998年6月号、ベースボールマガジン社、1998年、雑誌 08625-6、52頁。
  3. ^ a b “Carl Pavano Transactions” (英語). Baseball-Reference.com. 2008年10月5日閲覧。
  4. ^ “September 27, 1998 Montreal Expos at St. Louis Cardinals Play by Play and Box Score - Baseball-Reference.com” (英語). 2008年1月23日閲覧。
  5. ^ Bryan Hoch (2007年3月9日). “Pavano excused from Friday's start Team announces right-hander left camp for personal reasons” (英語). MLB.com. 2016年10月18日閲覧。
  6. ^ “Carl Pavano 2005 Pitching Gamelogs - Baseball-Reference PI” (英語). 2008年1月23日閲覧。
  7. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2007』廣済堂出版、2007年、40頁。ISBN 978-4-331-51213-5。 
  8. ^ “井川、ヤ軍FA契約ワースト2位”. 日刊スポーツ電子版 (2011年1月4日). 2011年1月4日閲覧。
  9. ^ Pavano agrees to deal with Tribe ESPN MLB
  10. ^ Kelly Thesier (2009年8月7日). “Twins bolster rotation, add Pavano Veteran right-hander acquired for player to be named”. MLB.com. 2016年10月18日閲覧。
  11. ^ Twins, Pavano Agree To One-Year Deal MLB Trade Rumors
  12. ^ Twins Agree To Terms With Carl Pavano MLB Trade Rumors

外部リンク

  • 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
フロリダ・マーリンズ 2003年のワールドシリーズ ロースター
   

監督
15 ジャック・マキーオン

コーチ
13 オジー・ギーエン(三塁)
16 ペリー・ヒル(一塁)
23 ダグ・デービス(ベンチ)
26 ウェイン・ローゼンタール(投手)
28 ビル・ロビンソン(打撃)
47 ジェフ・コックス(ブルペン)
67 ピエール・アーセノールト(ブルペン)

ミネソタ・ツインズ開幕投手
1900年代
  • 01 ビル・ギャリック
  • 02 アル・オース
  • 03 アル・オース
  • 04 ハイボール・ウィルソン
  • 05 ケイシー・パットン
  • 06 トム・ヒューズ
  • 07 トム・ヒューズ
  • 08 チャーリー・スミス
  • 09 チャーリー・スミス
1910年代
1920年代
1930年代
  • 30 ファーポ・マーベリー
  • 31 ロイド・ブラウン
  • 32 アルバン・クラウダー
  • 33 アルバン・クラウダー
  • 34 アール・ホワイトヒル
  • 35 アール・ホワイトヒル
  • 36 ボボ・ニューサム
  • 37 ジョー・カスカレラ
  • 38 ウェス・フェレル
  • 39 ジミー・デション
1940年代
  • 40 ダッチ・レナード
  • 41 ダッチ・レナード
  • 42 シド・ハドソン
  • 43 ダッチ・レナード
  • 44 ジョニー・ナイジェリング
  • 45 ダッチ・レナード
  • 46 ロジャー・ウルフ
  • 47 アーリー・ウィン
  • 48 アーリー・ウィン
  • 49 レイ・スカボロー
1950年代
  • 50 レイ・スカボロー
  • 51 コンラッド・マレーロ
  • 52 ボブ・ポーターフィールド
  • 53 ボブ・ポーターフィールド
  • 54 チャック・ストッブス
  • 55 ボブ・ポーターフィールド
  • 56 カミロ・パスカル
  • 57 ボブ・チャカレス
  • 58 ペドロ・ラモス
  • 59 ペドロ・ラモス
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
ニューヨーク・ヤンキース開幕投手
1900年代
1910年代
  • 10 ヒッポ・ボーン
  • 11 ヒッポ・ボーン
  • 12 レイ・コードウェル
  • 13 ジョージ・マクコーネル
  • 14 マーティ・マクヘイル
  • 15 ジャック・ウォーオップ
  • 16 レイ・コードウェル
  • 17 レイ・コードウェル
  • 18 ジョージ・モグリッジ
  • 19 ジョージ・モグリッジ
1920年代
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
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