トーキング・ラウド

トーキング・ラウド
Talkin' Loud
設立1990年
設立者ジャイルス・ピーターソン
ジャンル
イギリスの旗 イギリス
本社所在地ロンドン

トーキング・ラウドトーキン・ラウドTalkin' Loud)は、ジャイルス・ピーターソンがアシッド・ジャズ・レコーズ (Acid Jazz Records) を離れたのち1990年に設立したレコードレーベル[1]レーベル名は、ロンドン北西部カムデンの「ディングウォールズ」(Dingwalls) を会場に開かれていたピーターソンのクラブイベント「Talkin' Loud And Sayin' Something (トーキン・ラウド・アンド・セイイン・サムシング)」に基づくものである。このイベント名はまた、ジェームス・ブラウンとボビー・バード (Bobby Byrd)の楽曲「Talkin' Loud and Sayin' Nothing (トーキン・ラウド・アンド・セイイン・ナッシング)」を参考にしている。ノーマン・ジェイ (Norman Jay) はトーキング・ラウドでA&Rを務めた。[2]本レーベルは、1989年にフォノグラム (Phonogram) がピーターソンに対して行なったレーベル新設の働きかけにより誕生した。[3]

トーキング・ラウド最初のリリース作品は、ガリアーノ、ジャラール (Jalal)、ザ・ラスト・ポエッツ (The Last Poets)、インコグニート、ヤング・ディサイプルズ (Young Disciples)、ワイルド&ピースフル (Wild & Peaceful)、エース・オブ・クラブズ (Ace of Clubs) などのアーティストの楽曲を収めた、1990年のセルフタイトルのコンピレーション・アルバムであった。トーキング・ラウドからは、1992年にヤング・ディサイプルズの『ロード・トゥ・フリーダム』(元の邦題は『ヤング・アイディア』)(Road to Freedom)、1996年にコートニー・パインの『モダン・デイ・ジャズ・ストーリーズ』(Modern Day Jazz Stories)、1997年にロニ・サイズ=レプラゼントの『ニュー・フォーム』(New Forms)、1998年に4ヒーローの『トゥー・ペイジズ』(Two Pages)、2000年にMJコールの『シンシア』(Sincere)と、5組のアーティストのアルバムがマーキュリー賞にノミネートされた。このうち、ロニ・サイズ=レプラゼントの『ニュー・フォーム』は受賞を果たしている。[4]トーキング・ラウドの象徴的なロゴは、音楽誌『ストレート・ノー・チェイサー』(Straight No Chaser)のデザインを担当したスウィフティー (Swifty) ことイアン・スウィフト (Ian Swift) が手がけたものである。

アーティスト

  • アーバン・スピーシーズ (Urban Species)
  • アーメン・ラー (Ahmen-Rah)
  • アブストラクト・トゥルース (Abstract Truth)
  • インコグニート (Incognito)
  • インナーゾーン・オーケストラ (Innerzone Orchestra)
  • エース・オブ・クラブズ (Ace Of Clubs)
  • エターナル・サン (Eternal Sun)
  • MCソラー (MC Solaar)
  • MJコール (MJ Cole)
  • エリザベス・トロイ (Elisabeth Troy)
  • オマー (Omar)
  • オリヴァー・ネルソン (Oliver Nelson)
  • ガリアーノ (Galliano)
  • クラスト (Krust)
  • クリーヴランド・ワトキス (Cleveland Watkiss)
  • K-クリエイティヴ (K-Creative)
  • コートニー・パイン (Courtney Pine)
  • サンズ・オブ・サマカンド (Sons Of Samacand)

  • ジェフリー・ダーネル (Jeffrey Darnell)
  • ザ・シネマティック・オーケストラ (The Cinematic Orchestra)
  • ジャイルス・ピーターソン (Gilles Peterson)
  • ジャザノヴァ (Jazzanova)
  • ショーン・リー (Shawn Lee)
  • ジョニー・ワン=ドロップ (Johnny One-Drop)
  • スキニーマン (Skinnyman)
  • ステップス・アヘッド (Steps Ahead)
  • ダイナマイトMC (Dynamite MC)
  • タミー・ペイン (Tammy Payne)
  • タンバ・トリオ (Tamba Trio)
  • DJクラスト (DJ Krust)
  • ティム・ドッグ (Tim Dog)
  • テリー・キャリアー (Terry Callier)
  • ドゥウェレ (Dwele)
  • ニール・バーンズ (Neil Barnes)
  • ニコレット (Nicolette)
  • ニューヨリカン・ソウル (Nuyorican Soul)

関連項目

脚注

  1. ^ Larkin, Colin (1998). The Virgin Encyclopedia of Dance Music. Virgin Books. p. 334. ISBN 978-0-7535-0252-5. https://books.google.com/books?id=sTPaAAAAMAAJ 2013年7月2日閲覧。 
  2. ^ “Gilles Peterson Biography - AllMusic”. AllMusic. 2020年2月29日閲覧。
  3. ^ “RA: Gilles Peterson”. Resident Advisor. 2020年3月4日閲覧。
  4. ^ “Gilles Peterson” (英語). Gilles Peterson. 2020年2月29日閲覧。
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