ブラシ

上はブラシ。下は、毛を植え込む前の、土台となる木部。等間隔に穴があけられている。
土台となる木部に手作業で毛を植え込んでいるところ。

ブラシあるいはブラッシュ: brush)は、木材合成樹脂金属などでできた土台部分に、小さな束にした毛を、一定の間隔で植え込んだもの[1]。漢字では「刷子」の字をあてる(ただし、「刷子」は「刷毛」と同様に「はけ」とも読まれる)。

なお、たわしささらもブラシの一種である(出典『日本大百科事典』[1])。

毛の部分の材質としては、植物性、動物性、金属性、合成繊維などがある[1]

歴史

種類や分類

ブラシの種類は多く、およそ3000種以上におよぶ。大分類すると用途により家庭用、身辺化粧用、工業用などに分類される[1]

  • 動物の体を清潔にしたり毛並みを整えるための用具。
    • 馬用ブラシ、犬用ブラシ、猫用ブラシ 等々
  • ブラシ(絵筆)
    ブラシ(絵筆
  • 歯ブラシ
    歯ブラシ
  • ヘアブラシ
    ヘアブラシ
  • 洗髪ブラシ
    洗髪ブラシ
  • シェービングブラシ。男性が髭そりの時にひげそり用ムースを顔に塗りたくるために使うブラシ。
    シェービングブラシ。男性が髭そりの時にひげそり用ムースを顔に塗りたくるために使うブラシ。
  • メイクブラシ
    メイクブラシ
  • 馬用ブラシ
    馬用ブラシ
  • 犬用ブラシ
    犬用ブラシ
  • ディッシュブラシ
    ディッシュブラシ
  • 掃除用のブラシ
    掃除用のブラシ
  • 路面清掃車のブラシ
    路面清掃車のブラシ
  • バス走行時に水しぶきの発生を抑えるタイヤハウスのブラシ
    バス走行時に水しぶきの発生を抑えるタイヤハウスのブラシ
  • モノレールの車両先端に取り付けられた除雪ブラシ
    モノレールの車両先端に取り付けられた除雪ブラシ
  • トイレブラシ
    トイレブラシ
  • ドラムブラシ
    ドラムブラシ

さまざまな使い方

名称通りの使い方をするとは限らない。たとえば「歯ブラシ」の新品は主に歯を磨くために使われるが、使い古した歯ブラシは掃除や機械の整備にも使われる。

抽象化すると、たとえば以下のような結果や効果を期待しているとも言える。

  • 対象物に付着した物質を除去する。歯ブラシワイヤーブラシなど。
  • 整列させる。ヘアブラシ。犬用ブラシ、猫用ブラシなど。
  • 対象物に物を付着させる。リップブラシなど。
  • 音を発生させる。ドラムブラシなど。
  • 対象物との間に電気の通り道を確保する。たとえばモーターのブラシ、スロットカーの集電ブラシなど。対象物が動いており通常の配線ができない場所に用いられる。静止していない物体に対して押しつけるようにして接触し、通電することを目的とした部品。発電機電動機整流子スリップリングに通電するために用いられ、それらを磨耗させないよう、黒鉛など軟らかい材質が用いられる。かつては細い線を編んだ文字通りのブラシが使われており、現在でも、模型スロットカーの集電子などに見られる。en:Brush (electric)も参照のこと。
  • 電子部品のブラシ
    電子部品のブラシ

その他

  • カーリング等のスポーツに使われるブラシ(ブルーム)。かつてはのような道具だった。
  • エアブラシ。塗装、描画など、ブラシ(筆・刷毛)と同じ用途に使われる。
  • カーリングのブラシ
    カーリングのブラシ
  • エアブラシ
    エアブラシ

脚注

  1. ^ a b c d 日本大百科全書「ブラシ」
ネコはもともと表面がブラシ状になっており、そうした舌で自分の毛を舐めることで埃などをとりのぞき、毛並みをととのえる。
ウィキメディア・コモンズには、ブラシに関連するカテゴリがあります。
典拠管理データベース: 国立図書館 ウィキデータを編集
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