リベザル
リベザル(Ribesal。またはルベザル (Rubezal))は、コラン・ド・プランシーによればポーランドに伝わる悪霊で、ポーランドとチェコスロバキアの近くにそびえるルゼンベルク山の山頂に棲んでいるといわれる。
山頂を雲で覆い隠したり、大嵐を起こしたりするとされる。一説にはノームの王ともされる。
『地獄の辞典』では非常に個性的な姿で描かれている。禿げた頭に日本の天狗のような長い鼻をし、首のまわりには木葉が生えており、胴体は樽、右手は蟹のハサミ、左手は甲虫の足、右足は山羊、左足は鳥になっている。そして右手には二股のフォークを握っている。この絵により、リベザルが有名な悪魔になったのは想像に難くない。
実際のところ、おそらくリベザルとは、ドイツのリーゼンゲビルゲに棲むと言われる精霊リューベツァールのことだろう。
脚注
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