台帳

台帳(だいちょう)

  • 歌舞伎狂言の脚本。台本(だいほん)、根本(ねほん)、正本(しょうほん)などともいった。それぞれのセリフが、役名ではなく、役者名のあとに書かれているのが特徴で、例えば『白浪五人男』の「稲瀬川勢揃い」の場は、日本駄右衛門・弁天小僧・忠信利平・赤星十三郎・南郷力丸がそれぞれ自己紹介を渡りゼリフで廻してゆく有名な場面だが、台帳には
      幸四郎: 「問われて名乗るも おこがましいが……
      菊五郎: 「さて其の次は……
      三津五郎:「続いて次に控えしは……
      宗十郎: 「又その次に連なるは……
      團十郎: 「さてどんじりに控えしは……
    といった具合に、それぞれの役をつとめる役者名のみが記されている。
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