歌川国虎

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歌川国虎
ヒト
性別男性 編集
国籍日本 編集
読み仮名うたがわ くにとら 編集
生年月日不明な値 編集
死亡年月日不明な値 編集
職業画家浮世絵師 編集
師匠歌川豊国 編集
活動開始1804 編集
活動終了1845 編集

歌川 国虎(うたがわ くにとら、生没年不詳)とは、江戸時代浮世絵師

来歴

初代歌川豊国の門人。本姓は前田、俗称は久米蔵または繁蔵。一竜斎と号す。作画期は文化から天保の頃にかけてとされ、作は浮絵がほとんどで、画風は西洋銅版画の影響を受けたものといわれている。『浮世絵師伝』が初代豊国の外孫伊川梅子の話として伝えるところによれば、国虎は絵を描くのがあまり好きではなく、それでいてたまに描くと出来栄えがよかった。師の豊国はその技量を誉め、国虎に自身の代作をさせたこともあり、また書をよくし碁と釣りを好み、服装には無頓着で生涯独身を通し、家を持たず世話になった甥の家で安政の頃、60余歳で死去したという。『図説浮世絵入門』は生年を寛政末年頃とする。

作品

  • 「近江八景」 間判8枚揃錦絵 ※落款の有るものと無款のものがある。
  • 「羅得島湊紅毛船入津之図」(ロコストウノミナト ヲランタフネ ニウシンノツ) 横大判錦絵 東京国立博物館所蔵 ※古代ギリシアロドス島の港にあったというロドス島の巨像を描く。
  • 「大七酒楼前の芸妓図」 紙本着色 東京国立博物館所蔵
  • 『男女寿賀多』

参考文献

  • 井上和雄編 『浮世絵師伝』 渡辺版画店、1931年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり。74コマ目。
  • 藤懸静也 『増訂浮世絵』 雄山閣、1946年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり。260頁、168コマ目。
  • 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※35頁
  • 吉田漱 『浮世絵の見方事典』 北辰堂、1987年 ※133頁
  • 稲垣進一編 『図説浮世絵入門』〈『ふくろうの本』〉 河出書房新社、1990年 ※98頁

関連項目

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