自転車の車輪

この項目では、マルセル・デュシャンのインスタレーションについて説明しています。一般的なものについては「ホイール (自転車)」をご覧ください。

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スタジオの写真。左の方にあるのが、1916-17年に作成された「自転車の車輪」の第2バージョンである[1]

「自転車の車輪」^[2]（じてんしゃのしゃりん、Bicycle Wheel）は、マルセル・デュシャンによるレディメイドである。前輪が付いた自転車のフォークが、木製のスツールに逆さまに取り付けられるという構成である。

1913年、パリのスタジオで、デュシャンは自転車の車輪を逆さまにしてスツールに置き、それをときどき回転させて眺めていた。この作品が目的があり作ったものであることを否定したが、この作品はデュシャンのレディメイドの最初のものとして知られるようになった。「暖炉の中で踊る炎を眺めるのが楽しいのと同じように、それを見るのが楽しかった」と述べている。数年後にニューヨークでレディメイドを作り始めてから「自転車の車輪」もレディメイドであると判断し、第2のバージョンを作成している^[3]。

1913年の最初のものと1916-17年の第2のバージョンは両方とも失われている。デュシャンは1951年に別のバージョンを再び作成している。「自転車の車輪」は最初の動く彫刻であると言われている^[4]。

出典

^ tout-fait, The Marcel Duchamp Studies Online Journal, vol 1, issue 3, Dec. 2000
^ “高谷史郎（前編）“機械”への偏愛現代アートを読む#12”. THE KYOTO (2022年11月25日). 2023年8月15日閲覧。
^ Tomkins, Calvin: Duchamp: A Biography, Henry Holt and Company, Inc., 1996. ISBN 0-8050-5789-7
^ Artspeak, by Robert Atkins, 1990, Abbeville Press, ISBN 978-1-55859-127-1

外部リンク

映像外部リンク
Duchamp and the Ready-Mades, Smarthistory

Bicycle Wheel in the MoMA Online Collection
Kinetic Bicycle Wheel Hommage a Duchamp, Tinguely, et Ganson (videos)
Flash version of the wheel by Rafaël Rozendaal
Too close to duchamp's bicycle by Les Liens Invisibles

表話編歴マルセル・デュシャン
主なアートワーク	『階段を降りる裸体No.2』(1912) 『自転車の車輪』(1913) 『彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも』 (1915–1923) 『泉』(1917) 『L.H.O.O.Q.』 (1919) 『（1）落下する水、（2）照明用ガス、が与えられたとせよ』 (1946–1966)
映画	『アネミック・シネマ』 (1926) en:8 × 8: A Chess Sonata in 8 Movements (1957)