10-ホルミルテトラヒドロ葉酸

10-ホルミルテトラヒドロ葉酸

2-[[4-[(2-アミノ-4-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1H-プテリジン-6-イル)メチルホルミルアミノ]ベンゾイル]アミノ]ペンタン二酸

識別情報
略称 10-CHO-THF
CAS登録番号 2800-34-2
PubChem 10
KEGG C00234
(1グルタミン酸)
C05928
(2グルタミン酸)
MeSH 10-formyl-tetrahydrofolate
  • C1C(NC2=C(N1)NC(=NC2=O)N)CN(C=O)C3 =CC=C(C=C3)C(=O)NC(CCC(=O)O)C(=O)O
特性
化学式 C20H23N7O7
モル質量 473.44 g/mol
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

10-ホルミルテトラヒドロ葉酸(10-ホルミルテトラヒドロようさん、10-Formyl-tetrahydrofolate、10-CHO-THF)は、テトラヒドロ葉酸誘導体の一つで、同化作用においてホルミル基の供与体として機能する。プリンの生合成では、初期段階ではホスホリボシルグリシンアミドホルミルトランスフェラーゼ基質として、最終段階ではホスホリボシルアミノイミダゾールカルボキサミドホルミルトランスフェラーゼ基質として重要である。プリン体の生合成で、この物質は下図中3及び9の2個所のホルミル化の反応に関わっている。

また、メチオニル開始tRNA(fMet-tRNA)のホルミル化ではメチオニルホルミルトランスフェラーゼの基質として重要である。

生合成

10-ホルミルテトラヒドロ葉酸はメテニルテトラヒドロ葉酸シクロヒドロラーゼによって5,10-メテニルテトラヒドロ葉酸から、ギ酸-テトラヒドロ葉酸リガーゼによってギ酸テトラヒドロ葉酸からそれぞれ合成される。

ホルミルテトラヒドロ葉酸デホルミラーゼによってテトラヒドロ葉酸とギ酸に分解される。

テトラヒドロ葉酸(THF)による代謝とビタミンB12によるTHFの再生産、de:Folsäure=葉酸、DHF=ジヒドロ葉酸、THF=テトラヒドロ葉酸、Vit.B12=ビタミンB12、Methyl-Vit.B12=メチルコバラミン、Methionin=メチオニン、Methionin Syntase=5-メチルテトラヒドロ葉酸-ホモシステインメチルトランスフェラーゼ、Homocystein=ホモシステイン、N5-Methyl-THF=5-メチルテトラヒドロ葉酸、N5,N10-Methylene-THF=5,10-メチレンテトラヒドロ葉酸、N10-Formyl-THF=10-ホルミルテトラヒドロ葉酸、dUMP=デオキシウリジン一リン酸NADPHDNA
プリン体の生合成。色の意味は以下のとおり: 酵素, 補酵素, 基質, 金属イオン, 無機分子
プリン環の原子の由来

N1は、アスパラギン酸のアミン基に由来、
C2とC8は、10-ホルミルテトラヒドロ葉酸のホルミル基に由来、
N3とN9は、グルタミンのアミド基に由来、
C4, C5とN7は、グリシンに由来、
C6は、HCO3-(CO2)に由来
  • 表示
  • 編集
スタブアイコン

この項目は、生物学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:生命科学/Portal:生物学)。

  • 表示
  • 編集