M・A・D

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M・A・D
BUCK-TICKシングル
初出アルバム『狂った太陽
B面 ANGELIC CONVERSATION
リリース
規格 8cmCDシングル
録音 1990年
ジャンル ロック
エレクトロニック
インダストリアル・ロック
シンセポップ
時間
レーベル ビクター/Invitation
作詞・作曲 作詞: 櫻井敦司
作曲: 今井寿
プロデュース BUCK-TICK
チャート最高順位
  • 週間4位(オリコン
  • 登場回数5回(オリコン)
BUCK-TICK シングル 年表
「スピード」
(1991年)
M・A・D
(1991年)
「JUPITER」
(1991年)
狂った太陽 収録曲
A面
  • 1.「スピード」
  • 2.「MACHINE」
  • 3.「MY FUNNY VALENTINE」
  • 4.「変身[REBORN]」
  • 5.「エンジェルフィッシュ」
  • 6.「JUPITER」
B面
  • 7.「さくら」
  • 8.「Brain,Whisper,Head,Hate is noise」
  • 9.「MAD
  • 10.「地下室のメロディー」
  • 11.「太陽ニ殺サレタ」
ミュージックビデオ
「M・A・D」 - YouTube
EANコード
EAN 4988002231140
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M・A・D」(エム・エイ・ディー)は、日本のロックバンドであるBUCK-TICKの楽曲。

1991年6月5日ビクター音楽産業のインビテーションレーベルから4枚目のシングルとしてリリースされた。作詞は櫻井敦司、作曲は今井寿が担当し、BUCK-TICKによるセルフ・プロデュースとなっている。

前作「スピード」(1991年)よりおよそ半年振りにリリースされたシングルであり、6枚目のオリジナル・アルバム狂った太陽』(1991年)からの1枚目のリカットとなった(リリース時には「M・A・D (EXTENDED DANCE MIX)」という表記がされていた)。同日にはシングル盤と同内容のミュージック・ビデオを収録したVHS作品がリリースされた。

オリコンチャートでは最高位4位となった。

録音

アルバム『狂った太陽』(1991年)は、1990年9月20日から11月13日に掛けてビクター青山スタジオにてレコーディングが行われていた。しかし当初10日間の予定であった今井寿のギター・ダビングに25日間を要する結果となり、さらに同年10月6日に開催予定のイベントライブ「Great Double Booking」のリハーサルも同時進行で行われたため時間が不足している状態であった[1]。さらに10曲分レコーディングが終了した後に今井が「スピード」と本作を含む新曲4曲を持ち込んだために、レコーディングと同時進行で4曲分のリハーサルも必要となったために2個から3個のスタジオを占拠した状態で、時間に追われながらの作業であったと樋口豊は述べている[1]ヤガミトールは4曲は無理だと訴えて、2曲はボツにしたと述べている[2]

リリース

1991年6月5日ビクター音楽産業のInvitationレーベルから8センチCDおよびカセットテープの2形態でリリースされた。カセットテープ版はA、B両面に「M・A・D」「ANGELIC CONVERSATION」が2曲続けて収録されている。

カップリング曲「ANGELIC CONVERSATION」は4枚目のアルバム『TABOO』(1989年)収録曲の新バージョンである。アコースティック・ギター12弦に差し替え、ボーカルは全て録り直している[3]。今井のギターはフレーズ及び音色を様々に変化させている。ボーカル録り直しについては、櫻井自身も今の声で表現してみたいと考えてのことであると述べている。同曲のミュージックビデオは世界各地より様々な映像を取り寄せて編集を行っており、貴重な映像資料も含まれている[4]

チャート成績

本作はオリコンチャートにおいて最高位4位となり売り上げ枚数は8.4万枚となった。

本作の売り上げ枚数はBUCK-TICKのシングル売上ランキングにおいて9位となっている[5]。また、2022年に実施されたねとらぼ調査隊によるBUCK-TICKのシングル人気ランキングにおいては17位となった[6]

カバー、別バージョン

シングルバージョンはアルバム『狂った太陽』に収録されたバージョンとは異なり、前奏のSEおよび終盤の歌唱部分がカットされている。またミックスも再度行っており、ドラムがタイトになったほかにベースもバランスをほぼシンセベースのみにし、よりテクノ的なサウンドになっている[3]

また、BUCK-TICK自身によるセルフカバー・アルバム『殺シノ調べ This is NOT Greatest Hits』(1992年)においてリアレンジ・バージョンが収録された。ヤガミトールによれば、同アルバムにおいてシングルとしてリリースした楽曲は基本的に手を加えないという方針をメンバー間で決定していた[7]。しかし本作に関して今井は、シングルバージョンが完璧に仕上がった出来であったために、「この曲はもう壊すだけ壊すしかないと思った」と述べたほか、それ以上のものを制作するよりも一度破壊して再度組み立て直すつもりでリアレンジに踏み切ったと述べている[7]。そのため新しい切り口で新曲のつもりで制作し、またライブでの再現性を無視してすべて打ち込みで制作、「中途半端はヤメて、人間じゃ再生不可能にしました。だからこのままではライヴでは出来ません。無理です」と述べている[7]

その他、本作はトリビュート・アルバムPARADE II 〜RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICK〜』(2012年)においてAA=がカバーしている[8][9]

シングル収録曲

全編曲: BUCK-TICK。
#タイトル作詞作曲時間
1.M・A・D櫻井敦司今井寿
2.ANGELIC CONVERSATION今井寿今井寿
合計時間:

スタッフ

BUCK-TICK

スタッフ

リリース履歴

No. 日付 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
1 1991年6月5日 ビクター/Invitation 8センチCD
CT
VIDL-62 (CD)
VISL-130 (CT)
4位

収録アルバム

「M・A・D」
「ANGELIC CONVERSATION」

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b WORDS BY BUCK-TICK 2002, p. 96.
  2. ^ WORDS BY BUCK-TICK 2002, p. 97.
  3. ^ a b 市川哲史 1992.
  4. ^ BUCK-TICK CLUB会報 NO.16 1991.
  5. ^ “BUCK-TICKのシングル売上ランキング”. オリコンニュース. オリコン. 2022年5月22日閲覧。
  6. ^ “あなたの好きな「BUCK-TICK」のシングルはどれ?【人気投票実施中】(投票結果)”. ねとらぼ調査隊. アイティメディア (2022年3月21日). 2022年5月22日閲覧。
  7. ^ a b c WORDS BY BUCK-TICK 2002, p. 101.
  8. ^ “BUCK-TICKトリビュートにcali≠gari、ポリ、氣志團ら13組”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2012年4月27日). 2022年2月6日閲覧。
  9. ^ “BUCK-TICKトリビュート・アルバム、7/4発売&13組の参加アーティスト発表”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2012年4月27日). 2022年2月6日閲覧。

参考文献

外部リンク

櫻井敦司(ボーカル) - 今井寿(ギター) - 星野英彦(ギター) - 樋口豊(ベース) - ヤガミトール(ドラム)
シングル

Indies.TO-SEARCH - 1.JUST ONE MORE KISS - 2.悪の華 - 3.スピード - 4.M・A・D - 5.JUPITER - 6.ドレス - 7.die - 8.唄 - 9.鼓動 - 10.見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ - 11.キャンディ - 12.ヒロイン - 13.囁き - 14.月世界 - 15.BRAN-NEW LOVER - 16.ミウ - 17.GLAMOROUS - 18.21st Cherry Boy - 19.極東より愛を込めて - 20.残骸 - 21.幻想の花 - 22.ROMANCE - Remix.ドレス (bloody trinity mix) - 23.蜉蝣 -かげろう- - 24.RENDEZVOUS 〜ランデヴー〜 - 25.Alice in Wonder Underground - 26.HEAVEN - 27.GALAXY - 28.独壇場Beauty - 29.くちづけ - 30.エリーゼのために - 31.MISS TAKE 〜僕はミス・テイク〜 - 32.LOVE PARADE/STEPPERS -PARADE- - 33.形而上 流星 - 34.New World - 35.BABEL - 36.Moon さよならを教えて - 37.獣たちの夜/RONDO - 38.堕天使 - 39.MOONLIGHT ESCAPE - 40.Go-Go B-T TRAIN - 41.太陽とイカロス - 42.無限 LOOP

アルバム
オリジナル
ミニ

1.ROMANESQUE

ベスト
ライヴ

1.SWEET STRANGE LIVE DISC - 2.ONE LIFE, ONE DEATH CUT UP - 3.at the night side - 4.CLIMAX TOGETHER -1992 compact disc-

トリビュート
その他
映像作品

1.バクチク現象 at THE LIVE INN - 2.MORE SEXUAL!!!!! - 3.Sabbat I - 4.Sabbat II - 5.悪の華 - 6.M・A・D - 7.BUCK-TICK - 8.Climax Together - 9.CATALOGUE 1987-1995 - 10.SWEET STRANGE LIVE FILM - 11.DREAM BOX - 12.ONE LIFE, ONE DEATH CUT UP - 13.BUCK-TICK PICTURE PRODUCT - 14.BUCK-TICK TOUR2002 WARP DAYS 20020616 BAY NK HALL - 15.PICTURE PRODUCT II - 16.Climax Together Collector's Box - 17.Mona Lisa OVERDRIVE -XANADU- - 18.at the night side - 19.悪魔とフロイト -Devil and Freud- Climax Together - 20.13th FLOOR WITH DIANA - 21.BUCK-TICK SINGLES on Digital Video Disc - 22.BUCK-TICK FEST 2007 ON PARADE - 23.TOUR2007天使のリボルバー - 24.memento mori 090702 - 25.TOUR 2010 go on the“RAZZLE DAZZLE” - 26.THE DAY IN QUESTION 2011 - 27.B-T LIVE PRODUCT -1987/1989/1992 VICTOR YEARS- - 28.BUCK-TICK FEST 2012 ON PARADE - 29.TOUR 夢見る宇宙 - 30.劇場版BUCK-TICK 〜バクチク現象〜 - 31.TOUR2014 或いはアナーキー -FINAL- - 32.TOUR アトム 未来派 No.9 -FINAL- - 33.CLIMAX TOGETHER ON SCREEN 1992-2016 / CLIMAX TOGETHER 3rd - 34.THE PARADE 〜30th anniversary〜 - 35.THE DAY IN QUESTION 2017 - 36.TOUR no.0 - 37.ロクス・ソルスの獣たち - 38.B-T LIVE PRODUCT -Ariola YEARS- - 39.TOUR2020 ABRACADABRA ON SCREEN / ABRACADABRA LIVE ON THE NET

書籍
写真集

1.BUCK-TICK - 2.HYPER - 3.HYPER NUMBER 3 - 4.BT8992 - 5.SHAPELESS - 6.TOUR GUIDE BOOK/13th FLOOR WITH MOONSHINE - 7.BUCK-TICK TOUR 2009 memento mori PIX

関連書籍

1.LOVE ME - 2.天使のざわめき - 3.WORDS BY BUCK-TICK - 4.IKONOKRUSM - 5.ORAL HISTORY-20th ANNIVERSARY SPECIAL BOOK

関連項目
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