チェリーブラッサム

曖昧さ回避 この項目では、松田聖子シングル曲について説明しています。その他の用法については「チェリーブロッサム」をご覧ください。
チェリーブラッサム
松田聖子シングル
初出アルバム『Silhouette 〜シルエット〜』
B面 少しずつ春
リリース
規格 EP盤
ジャンル 歌謡曲
J-POP
時間
レーベル CBS・ソニー
(8cmCD含む)
Sony Records
(12cmCD)
作詞 三浦徳子(1、2)
作曲 財津和夫(1)
小田裕一郎(2)
プロデュース 若松宗雄
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1981年2月度月間1位(オリコン)
  • 1981年3月度月間5位(オリコン)
  • 1981年4月度月間20位(オリコン)
  • 1981年度年間9位(オリコン)[1]
  • 1位(ザ・ベストテン
  • 1981年度上半期8位(ザ・ベストテン)
  • 1981年度年間17位(ザ・ベストテン)
松田聖子 シングル 年表
風は秋色/Eighteen
1980年) 
チェリーブラッサム
1981年) 
夏の扉
1981年
収録アルバムSilhouette〜シルエット〜
ナイーブ〜傷つきやすい午後〜
(4)
チェリーブラッサム
(5)
あ・な・たの手紙
(6)
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チェリーブラッサム」は、1981年1月21日CBS・ソニーからリリースされた松田聖子4枚目のシングル[2]。規格品番:07SH 911(レコード)。アナログ盤のレーベルは初版プレスのみ重厚なブルーレーベルになっており、従来のCBS・ソニーのオレンジレーベルと2種類が存在。

1989年には8cmCDとして、2004年には紙ジャケット仕様の完全生産限定盤12cmCDとして再びリリースされている。2010年「Seiko Matsuda Single Collection 30th Anniversary Box 〜The voice of a Queen〜」に含まれる一枚として、2010年デジタル・リマスタリング音源が、高品質Blu-spec CD仕様で再発された。

制作

チェリーブラッサム」の作曲は、前3作のシングルを担当した小田裕一郎から財津和夫に変更となった。これに関しては2年目のジンクスを考慮したわけではなく、「新しいことに挑戦する冒険心が良い作品を生み出す」という考えの基に、常に最善の仕事をし続けた結果だとプロデューサーの若松宗雄は答えている[3]。財津は本曲のメロディーについて、「従来の歌謡曲と比較して"新しくはないが進んだメロディー"をつくろうとした」とコメントしている[4]

ニューミュージックに馴染みがなかった松田は、それまでの所謂アイドルらしい曲調とは異なる本曲に戸惑い、最初は歌うことに難色を示したという。若松の「必ず売れる」という説得により納得するも、複雑なメロディーに苦労し、松田としては初めてレコーディングが2日間に及んだ。「これで自分は終わった」と思うほど不安を抱えていたが、結果としてこの曲はヒットし、認識を改める機会になったという。そしてその後は自分も好きな楽曲になったと、後のインタビューなどで答えている[4]

曲名が「チェリーブッサム」ではなく「チェリーブッサム」であるのは若松が長調的で似合うと考えたからとされる。なお、曲中に「チェリーブラッサム」や「桜」を意味する言葉が全く含まれていないのも本曲の特徴である。

ザ・ベストテン』(TBSテレビ)1981年3月26日の放送中、当時の国鉄静岡駅東海道新幹線プラットホーム上から生中継出演する演出があった。移動中の松田が駅に到着した新幹線から降りると、すぐにイヤーモニターを付けて本曲を歌唱し始めた。終盤、電車の発車時間が迫ると、ワイヤレスマイクを持ったまま車内に戻り歌い続け何とかドア越しで歌い切るが、最後の伴奏が終わる間も無く新幹線は走り去った。

収録曲

全作詞:三浦徳子/編曲:大村雅朗

  1. チェリーブラッサム(3:21)
  2. 少しずつ春(3:29)

セルフカバー

2021年のアルバム「SEIKO MATSUDA 2021」には、野崎洋一の編曲による「チェリーブラッサム2021」が収録された。

カバー

チェリーブラッサム
  • キンモクセイ(2007年のアルバム『さくら』に収録)。
  • イギリスのパンクバンド・SNUFFのドラム及びヴォーカルを担当するダンカン・レッドモンズが、ソロプロジェクト「DUNCAN'S DIVAS」名義で同曲をカバーしている(2007年のアルバム『Sticks Up Girls』に収録) [1]。
  • 武藤彩未(2013年のアルバム『DNA1980』に収録)。
  • 古川慎(2020年のアルバム『VOICE〜声優たちが歌う松田聖子ソング〜 Male Edition』に収録)。

関連作品

脚注

  1. ^ 別冊宝島2611『80年代アイドルcollection』p.38.
  2. ^ “ディスコグラフィ|松田聖子オフィシャルサイト”. www.seikomatsuda.co.jp. 2022年10月16日閲覧。
  3. ^ 松田聖子の80年代伝説 Vol.4 新作家陣と新たな松田聖子像を見せた3rdアルバム『Silhouette』 GINZA 2020年9月27日
  4. ^ a b 中川, pp. 118–121.

参考文献

関連項目

松田聖子のシングル
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
オリコン月間シングルチャート第1位(1981年2月)
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
  • 1960後
  • 1970前
  • 1970後
  • 1980前
  • 1980後
  • 1990前
  • 1990後
  • 2000前
  • 2000後
  • 2010前
  • 2010後
  • 2020前
オリコン週間シングルチャート第1位(1981年2月9日-3月2日付)
1月
2月
3月
4月
5月
6月
  • 1日 ルビーの指環(寺尾聰)
  • 8日・15日 夏の扉(松田聖子)
  • 22日・29日 ブルージーンズ メモリー(近藤真彦)
7月
  • 6日 ブルージーンズ メモリー(近藤真彦)
  • 13日・20日・27日 長い夜(松山千春
8月
9月
10月
11月
12月
  • 7日・14日 悪女(中島みゆき)
  • 21日・28日 セーラー服と機関銃(薬師丸ひろ子
  • シングル:1967
  • 1968
  • 1969
  • 1970
  • 1971
  • 1972
  • 1973
  • 1974
  • 1975
  • 1976
  • 1977
  • 1978
  • 1979
  • 1980
  • 1981
  • 1982
  • 1983
  • 1984
  • 1985
  • 1986
  • 1987
  • 1988
  • 1989
  • 1990
  • 1991
  • 1992
  • 1993
  • 1994
  • 1995
  • 1996
  • 1997
  • 1998
  • 1999
  • 2000
  • 2001
  • 2002
  • 2003
  • 2004
  • 2005
  • 2006
  • 2007
  • 2008
  • 2009
  • 2010
  • 2011
  • 2012
  • 2013
  • 2014
  • 2015
  • 2016
  • 2017
  • 2018
  • 2019
  • 2020
  • 2021
  • 2022
  • 2023
  • 2024

  • デジタルシングル:2017・2018
  • 2019
  • 2020
  • 2021
  • 2022
  • 2023
  • 2024

  • 合算シングル:2018・2019
  • 2020
  • 2021
  • 2022
  • 2023
  • 2024

  • ストリーミング:2018・2019
  • 2020
  • 2021
  • 2022
  • 2023
  • 2024
1981年ザ・ベストテン1位獲得作品(第160回-第161回)
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
  • 2日・9日・16日 長い夜(松山千春
  • 23日・30日 ブルージーンズ メモリー(近藤真彦)
8月
  • 6日 長い夜(松山千春)
  • 13日・20日・27日 白いパラソル(松田聖子)
9月
10月
11月
12月
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