ツルネン・マルテイ

この名前は、日本の人名慣習に従い、名前を姓名順で表記しています。姓はツルネン(弦念)、名はマルテイ(丸呈)です。
ツルネン マルテイ
弦念 丸呈
生年月日 (1940-04-30) 1940年4月30日(84歳)
出生地  フィンランドクオピオ州・ピエリスヤルヴィ・ヘンテンヴァーラ[1]
(現北カルヤラ県リエクサ
出身校 フィンランド社会福祉カレッジ 卒業
前職 参議院議員
所属政党無所属→)
民主党
称号 旭日中綬章
公式サイト ツルネン・マルテイ公式ページ

選挙区 比例区
当選回数 2回
在任期間 2002年2月8日 - 2013年7月28日

湯河原町議会議員
当選回数 1回
在任期間 1992年 - 1995年
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ツルネン・マルテイ弦念 丸呈フィンランド語旧名:マルッティ・トゥルネン(Martti Turunen)、1940年4月30日 - )は、フィンランド生まれの日本政治家神奈川県足柄下郡湯河原町在住。

ヨーロッパ出身の日本国籍取得者として初めての地方議会議員となり、その後初めて国会議員参議院議員)に就任し、通算2期務めた。

略歴

経歴

政歴

政治的主張

生活

  • 来日当初は安価でボリューム満点の学生向けの定食屋で類をたくさん食べ、脂肪の摂り過ぎになっていた[7]
  • ヒラマサ烏賊雲丹など、野菜のほか、魚肉以外の肉を使わない日本料理が大好きである[8]。魚肉以外の肉を食べない主義なので、食事に出た場合は魚肉以外の肉料理を食べない[9]
  • 趣味のひとつとして、湖に網を仕掛けてを捕ったり[10][11]、一本釣りで食べきれないほどの量の魚を釣りあげ料理を食べることなどを述べている[12][13]
  • 毎日、愛妻手作りの有機玄米弁当を持参して玄米を食べている[14]
  • 自宅に家庭菜園を持っているため、野菜はそれで事足りるという。贅沢を好まず、夫人は夜にスーパーが閉まる直前に行き、割引になっている魚、野菜、有機玄米、パンなどを買い、料理が得意な夫人はバランスを考えつつ、いかに安く美味しくできるかと工夫してくれていたという [1]。
  • 議員宿舎で生活するようになってからは、食べ終わった後の生ごみを自宅に送り、それを肥料にしている。この生活のお陰で健康も最高の状態で維持されており、この生活を送れるのは妻のおかげであると『婦人之友』の中で紹介している。またソーラーパネルを設置し、電力を一部賄っている。
  • 離婚したフィンランド人の妻との間に二女一男の3児がおり次女は作家で分子生物学者でもあるシニ・エゼル、日本人の妻・幸子との間に一男一女の2児がいる。幸子は夫の選挙に対し理解を示し、『清く、貧しく、潔く』(光文社刊 ISBN 978-4334973599)を著している。ツルネンと幸子の出会いは、看護婦をしていた幸子が27歳のとき、精神的不安定から睡眠薬の過剰摂取騒ぎを起こし、その入院中に、病院近くのキリスト教会に宣教師として赴任していたツルネンに電話相談したことがきっかけ[15]
  • 2002年に参議院当選後の資産公開では、預貯金総額21万円、借入金801万円と公表した。2008年の公開時には、預貯金総額1,746万円となっている。2002年に当選をしていなければ、借金の返済のために自宅を売ってあてていたであろうことを、幸子は著作で述べている。
  • 2013年2月、フィンランド政府より、獅子勲章コマンダー章を授与される[16]
  • 有機農業を重視する世界救世教の信徒[17] であり、2007年の選挙ではいづのめ教団の支援を受けた[18]
  • 2017年現在は執筆活動を中心に活動しているが、執筆活動は午前中のみで午後は読書や家庭菜園の手入れなどをしている[19]

文献

著書

  • 青い目の議員がゆく(1993年 和田宗春 共著、はる書房 ISBN 978-4938133436)
  • 日本人になりたい(フィンランド語版:WSOY出版(1994年)、日本語版:祥伝社(1993年) ISBN 978-4334973599)
  • ツルネン国を創る(1995年 愛文書林)
  • 青い目の国会議員いまだ誕生せず(1995年 ベネッセコーポレーション ISBN 978-4828817545)
  • 地方政治ビッグバン(1999年 一章を担当、日本地域社会研究所 ISBN 978-4890227778)
  • 日本人ツルネンマルテイ(1999年 加藤隆 共著、ミオシン出版 ISBN 4-88701-845-2)
  • 「寝かせきり老人」をつくる国日本 つくらない国北欧(1999年 あすなろ書房 ISBN 978-4751520437)
  • 大丈夫!(2001年 いしずえ ISBN 978-4900747289)
  • そうだ、国会議員になろう(2003年 中経出版 ISBN 978-4806118084)
  • 未来への選択 ツルネンマニフェスト(2004年 愛文書林)
  • 日本一わかりやすい「日本」(2004年 明日香出版 ISBN 978-4756907882)
  • ツルネンの人と地球のエコライフ(2008年 原書房 ISBN 978-4562041503)
  • 自然に従う生き方と農法 ルオム(2009年 石井 茂 共著、戎光祥出版 ISBN 978-4864030083)
  • ツルネンさんのルオム的生活のすすめ ~大震災が教えてくれたこと(2011年 石井 茂、カイサ カウット-コイブラ 共著、宮帯出版社 ISBN 978-4863668157)
  • フィンランド人が語るリアルライフ 光もあれば影もある(2014年 新評論 ISBN 978-4-7948-0988-9)
  • 使命 ツルネン・マルテイの自叙伝(2017年 皓星社 ISBN 978-4-7744-0648-0)

翻訳

フィンランド語への翻訳
日本語への翻訳
  • 砂漠の鷲 アーロの冒険(シニ・エゼル)(2015年 新評論 ISBN 978-4-7948-1014-4)

関連文献

  • 清く、貧しく、潔く(2002年 弦念幸子 著、光文社)

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ Pielisjärven Höntönvaarasta senaattoriksi Japaniin – Marutei Tsurunen julkaisi muistelmansa yle, 2015-09-22.
  2. ^ “参院選2013比例区開票速報(改選数48)”. 朝日新聞. 2023年5月5日閲覧。
  3. ^ “国会議員署名これまでと今後の展望”. 空港はいらない静岡県民の会. 2009年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月6日閲覧。
  4. ^ 有機農業推進議員連盟 活動記録[リンク切れ]
  5. ^ a b c “EM情報室 WEBマガジン エコ・ピュア インタビュー ツルネン・マルテイ氏 有機農業は国の力、国の宝”. www.ecopure.info. 2023年2月6日閲覧。
  6. ^ “「民族排撃デモ」、国会内で抗議集会  政治が動き始めた(田中龍作) - BLOGOS(ブロゴス)” (2013年3月15日). 2013年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月6日閲覧。
  7. ^ “【魚拓】健康診断: 日刊ツルネン”. ウェブ魚拓. 2023年2月6日閲覧。
  8. ^ “細川珠生website 食卓の記憶(84)ツルネン・マルティ氏”. 細川珠生 website. 2008年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月6日閲覧。
  9. ^ “【魚拓】ツルネンマルテイ 記事_コラム 2005年”. ウェブ魚拓. 2023年2月6日閲覧。
  10. ^ “日刊ツルネン: ■森で優雅な休暇を■”. web.archive.org (2004年8月31日). 2005年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月6日閲覧。
  11. ^ “ツルネン「フィンランド便り・2006夏」: 日刊ツルネン” (2006年8月25日). 2012年3月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月6日閲覧。
  12. ^ “日刊ツルネン: ■家族との休暇■” (2004年8月30日). 2005年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月6日閲覧。
  13. ^ “日刊ツルネン: ■森の休暇■” (2004年8月27日). 2005年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月6日閲覧。
  14. ^ ツルネンマルテイ記事/コラム
  15. ^ “奨励 国会祈祷会07.11/21 「人生 ― 私の転機」 ツルネン幸子”. インターナショナルVIPクラブ. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月6日閲覧。
  16. ^ http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1302160033/
  17. ^ http://www.izunome.jp/topic_show_1_123.html
  18. ^ 2007年8月15日付朝日新聞週刊ダイヤモンド2009年9月12日号
  19. ^ ““青い目の国会議員”で話題に ツルネン・マルテイさんは今|あの人は今こうしている”. 日刊ゲンダイDIGITAL (2017年12月18日). 2023年2月6日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • ツルネン・マルテイ公式ページ
  • ツルネン・マルテイ (@TsurunenMarutei) - X(旧Twitter)
  • 砂漠の鷲 | 新評論 - ツルネン・マルテイが日本語に訳したファンタジー
議会
先代
岡崎トミ子
日本の旗 参議院災害対策特別委員長
2010年 - 2011年
次代
松下新平
日本の旗 比例区選出参議院議員(1983年以降)国会議事堂
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(定数50)
社会
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