ポイベー

ポイベー
Φοίβη
光明神
紀元前170年頃、ペルガモンアクロポリスに建てられたペルガモンの大祭壇(英語版)に描かれたポイベーとアステリアー。ベルリンペルガモン博物館
位置づけ ティーターン
配偶神 コイオス
ウーラノス, ガイア
兄弟 オーケアノス, コイオス, クレイオス, ヒュペリーオーン, イーアペトス, クロノス, テイアー, テミス, ムネーモシュネー, レアー, テーテュース, キュクロープス, ヘカトンケイル, ギガース, メリアス, アプロディーテー, エリーニュス
子供 レートーアステリアー
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同上。ポイベー。

ポイベー古希: Φοίβη, Phoibē)は、ギリシア神話に登場するティーターン神族の女神である。日本語では長母音を省略してポイベとも呼ぶ。

概説

ウーラノスガイアの娘で、オーケアノスコイオスクレイオスヒュペリーオーンイーアペトスクロノステイアーレアーテミスムネーモシュネーテーテュースと兄弟[1][2]。またコイオスの妻で、レートーアステリアー姉妹の母である[3][4]

したがってアポローンアルテミス、またヘカテーの祖母である。

その名は輝ける女を意味し[5]、光明神と考えられる。また、この名は月の女神としてのアルテミスの呼称としても用いられる[6]

一説によるとポイベーはデルポイ神託所の支配者の1人で、大地母神ガイア、ティーターン神族のテミスに次いで3番目に支配し、後にここを孫のアポローンに譲ったともいわれる[7]

また、上記のティーターン神族の女神の他にもヘーリオス、レーダー、レウキッポスの娘にそれぞれ同名のニュンペー(ヘーリオスの娘であるヘーリアデスの一人)及び人物がいる[8]

脚注

  1. ^ ヘーシオドス、133行-138行。
  2. ^ アポロドーロス、1巻1・3。
  3. ^ ヘーシオドス、404行-409行。
  4. ^ アポロドーロス、1巻2・2。
  5. ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』261頁。
  6. ^ バーナード・エヴスリン『ギリシア神話小事典』248頁。
  7. ^ アイスキュロス『エウメニデス』冒頭。
  8. ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』261,308頁。

参考文献

関連項目

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