ラルフ・ファーマン

ラルフ・ファーマン
基本情報
フルネーム ラルフ・デビッド・ファーマン・ジュニア
略称表記 FIR
国籍 アイルランドの旗 アイルランド
出身地 イングランドの旗 イングランドノリッジ
生年月日 (1975-05-20) 1975年5月20日(49歳)
F1での経歴
活動時期 2003
所属チーム ジョーダン
出走回数 14
タイトル 0
優勝回数 0
表彰台(3位以内)回数 0
通算獲得ポイント 1
ポールポジション 0
ファステストラップ 0
初勝利
最終勝利
最終戦 2003年日本GP
テンプレートを表示

ラルフ・デビッド・ファーマン・ジュニアRalph David Firman Jr., 1975年5月20日 - )はイギリス人(母親がアイルランドの市民権を持つ関係でアイルランドからライセンス発行されている)のレーシングドライバー。1996年のイギリスF3選手権および2002年のフォーミュラ・ニッポンシリーズチャンピオン。

経歴

父親はイギリスのレーシングシャーシコンストラクターであるヴァンディーメンを設立した人物[1]であり、レースが身近な環境に育った[2]。10歳からレーシングカートでキャリアをスタートさせ、イギリスの国内選手権で多くのタイトルを獲得。

フォーミュラ3

F1への登竜門と言われるイギリスF3選手権にポール・スチュワート・レーシングから参戦、2年目の1996年にチャンピオンを獲得したのち、マカオグランプリF3も制覇しF1予備軍として名が知られ始める。

日本でのレース参戦

1997年に来日、フォーミュラ・ニッポンに赤池卓率いるTMSより参戦。チームメイトは近藤真彦であった。新興チームながらファーマンは第5戦SUGOにて2位表彰台を獲得した。1998年より前年にチャンピオン(ペドロ・デ・ラ・ロサ)を出した強豪チームであるシオノギNOVAに加入。1999年にフォーミュラ・ニッポン初優勝を果たした。

2001年に中嶋悟率いるPIAA Nakajima Racingへ移籍すると終盤戦に連勝。2002年には4勝を挙げ、全10戦中表彰台を逃したのが2戦のみという圧勝にてフォーミュラ・ニッポンシリーズチャンピオンを獲得した。

フォーミュラと並行して全日本GT選手権にも参戦しており、SUPER GTとなった2005年からは鈴木亜久里率いるARTAに加入。チームから「ラルフはクルマのことをよく分かっている」とマシンセッティング能力に高い評価を受けた[3]

フォーミュラ1

2003年ジョーダン・グランプリと契約しF1デビューを果たすも、チームは前年限りでホンダエンジンを失い戦闘力が低下、テールエンドをミナルディ勢と争う状況下であったが、 第5戦スペインGPで最高位となる8位完走を果たした。シーズン後ジョーダンはよりスポンサー資金を持つドライバーを必要としたため、ファーマンはF1のシートを確保することが出来なかった。

2004年よりワールドシーリーズ・バイ・ニッサンに参戦。SUPER GT選手権には2013年まで参戦した。

レース戦績

  • 1986年 - カートレースデビュー
  • 1990年 - イギリス・ジュニアカート(シリーズチャンピオン)
  • 1991年 - イギリス・シニアカート
  • 1992年
    • イギリス・シニアカート(シリーズチャンピオン)
    • ユーロカート
  • 1993年 - フォーミュラ・ボグゾールJr
  • 1994年
    • フォーミュラ・ボグゾール
    • F3ヨーロピアンカップ
  • 1995年
  • 1996年
    • イギリスF3選手権シリーズ(チャンピオン)
    • マカオGP(優勝)
  • 1997年
  • 1998年
    • 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(ノバ・エンジニアリング #2 SHIONOGI NOVA/ローラT96-51 MF308)(シリーズ7位)
    • 全日本GT選手権・GT500クラス<Rd.2 スポット参戦>(NISMO #23 ペンズオイル・ニスモGT-R/スカイラインGT-R BCNR33 RB26DETT)
  • 1999年
    • 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(ノバ・エンジニアリング #9 SHIONOGI NOVA/Gフォース GF03 MF308)(シリーズ4位・1勝)
    • 全日本GT選手権・GT300クラス(チーム・テイボン・ラリーアート #61 テイボン・トランピオ・FTO/E-DE3A 4G63)(シリーズ6位)
  • 2000年
    • 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(ノバ・エンジニアリング #9 Morinaga NOVA/Gフォース GF03 MF308)(シリーズ9位)
    • 全日本GT選手権・GT500クラス(トヨタチームサード #39 デンソーサードスープラGT/スープラ JZA80 3S-GTE)(シリーズ12位)
  • 2001年 - 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(NAKAJIMA RACING #2 PIAA NAKAJIMA/レイナード99L MF308)(シリーズ4位・2勝)
  • 2002年
    • 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(NAKAJIMA RACING #2 PIAA NAKAJIMA/レイナード01L MF308)シリーズチャンピオン・4勝)
    • 全日本GT選手権・GT500クラス(Mobil 1 NAKAJIMA RACING #64 Mobil1 NSX/NSX NA2 C32B)(シリーズ2位・3勝)
  • 2003年- F1世界選手権<Rd.12~14欠場>(#12 ジョーダン・フォードEJ13 RS1 BS)(シリーズ19位)
  • 2004年
  • 2005年
    • SUPER GT・GT500クラス(Team Honda Racing #8 ARTA NSX/NSX NA2 C32B)(シリーズ2位・1勝)
    • 第34回インターナショナル Pokka1000km・GT500クラス(Team Honda Racing #8 ARTA NSX/NSX NA2 C32B)(決勝DNF)
    • 2005-2006A1グランプリ(アイルランドチーム、3位1回獲得、チーム総合8位)
  • 2006年
    • SUPER GT・GT500クラス(Team Honda Racing #8 ARTA NSX/NSX NA2 C32B)(シリーズ7位・1勝)
    • 2006-2007A1グランプリ(アイルランドチーム、5位1回獲得、チーム総合19位)
  • 2007年
    • SUPER GT・GT500クラス(AUTOBACS RACING TEAM AGURI #8 ARTA NSX/NSX NA2 C32B)(シリーズチャンピオン・3勝)
    • 2007-2008A1グランプリ(アイルランドチーム、第1戦のみ出場、スプリント8位、フィーチャーレース6位入賞)
  • 2008年 - SUPER GT・GT500クラス(AUTOBACS RACING TEAM AGURI #1 ARTA NSX/NSX NA2 C32B)(シリーズ8位)
  • 2009年 - SUPER GT・GT500クラス(AUTOBACS RACING TEAM AGURI #8 ARTA NSX/NSX NA2 C32B)(シリーズ2位・2勝)
  • 2010年 - SUPER GT・GT500クラス(AUTOBACS RACING TEAM AGURI #8 ARTA HSV-010/HSV-010 HR10EG)(シリーズ11位・1勝)
  • 2011年
  • 2012年 - SUPER GT・GT500クラス(AUTOBACS RACING TEAM AGURI #8 ARTA HSV-010/HSV-010 HR10EG)(シリーズ16位)

レース戦績

イギリス・フォーミュラ3選手権

チーム エンジン クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 順位 ポイント
1995年 ポール・スチュワート・レーシング 無限・MF204 A SIL1
1
SIL2
1
THR1
Ret
THR2
2
DON
Ret
SIL
2
SIL
3
DON1
Ret
DON2
1
OUL
9
BRH1
1
BRH2
1
SNE1
Ret
PEM1
1
PEM2
7
SIL1
DSQ
SIL2
12
THR
7
2位 176
1996年 A SIL1
4
SIL2
2
THR
3
DON
DNS
BRH1
1
BRH2
1
OUL
1
DON
2
SIL
2
THR
2
SNE1
6
SNE2
C
PEM1
13
PEM2
5
ZAN1
5
ZAN2
4
SIL
4
1位 188

マカオグランプリ

チーム シャーシー/エンジン レース1予選 レース2予選 レース1 レース2 総合順位
1995年 イギリスの旗 ポール・スチュワート・レーシング ダラーラ・395 無限・MF204 22位 17位 事故により1ヒート制 NC
1996年 4位 4位 2 4 1位

フォーミュラ・ニッポン

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 順位 ポイント
1997年 TEAM TMS SUZ
Ret
MIN
4
FSW
15
SUZ
6
SUG
2
FSW
13
MIN
Ret
TRM
5
FSW
Ret
SUZ
11
8位 12
1998年 SHIONOGI TEAM NOVA SUZ
12
MIN
Ret
FSW
14
TRM
14
SUZ
Ret
SUG
2
FSW MIN
4
FSW
3
SUZ
7
7位 13
1999年 SUZ
Ret
TRM
3
MIN
2
FSW
9
SUZ
Ret
SUG
6
FSW
10
MIN
9
TRM
8
SUZ
1
4位 21
2000年 Team Morinaga NOVA SUZ
Ret
TRM
11
MIN
Ret
FSW
6
SUZ
7
SUG
2
TRM
10
FSW
13
MIN
5
SUZ
Ret
9位 9
2001年 PIAA NAKAJIMA RACING SUZ
5
TRM
Ret
MIN
2
FSW
6
SUZ
Ret
SUG
Ret
FSW
7
MIN
8
TRM
1
SUZ
1
4位 29
2002年 SUZ
1
FSW
2
MIN
Ret
SUZ
1
TRM
9
SUG
1
FSW
2
MIN
2
TRM
1
SUZ
3
1位 62

F1

チーム  シャシー  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 順位 ポイント
2003年 ジョーダン EJ13 AUS
Ret
MAL
10
BRA
Ret
SMR
Ret
ESP
8
AUT
11
MON
12
CAN
Ret
EUR
11
FRA
15
GBR
13
GER
Ret
HUN ITA USA
Ret
JPN
14
19位 1

(key)

ワールドシリーズ・バイ・ニッサン

エントラント 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 順位 ポイント
2004年 ガボルド・レイコ JAR
1
14
JAR
2
Ret
ZOL
1
DNS
ZOL
2
DNS
MAG
1
MAG
2
VAL
1
VAL
2
LAU
1
LAU
2
EST
1
EST
2
CAT
1
CAT
2
VAL
1
VAL
2
JER
1
JER
2
NC 0

(key)

全日本GT選手権/SUPER GT

チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 順位 ポイント
1997年 TEAM TMS ポルシェ・911 GT2 GT500 SUZ
13
FSW
7
SEN
13
FSW
13
MIN SUG
DNQ
25位 4
1998年 NISMO 日産・スカイラインGT-R GT500 SUZ FSW
C
SEN FSW TRM MIN SUG NC 0
1999年 チーム・テイボン・ラリアート 三菱・FTO GT300 SUZ
2
FSW
Ret
SUG
5
MIN
Ret
FSW
3
TAI
8
TRM
7
6位 42
2000年 トヨタチーム サード トヨタ・スープラ GT500 TRM
10
FSW
Ret
SUG
6
FSW
2
TAI
Ret
MIN
8
SUZ
16
12位 25
2002年 Mobil 1 NAKAJIMA RACING ホンダ・NSX GT500 TAI
1
FSW
11
SUG
Ret
SEP
1
FSW
12
TRM
14
MIN
6
SUZ
1
2位 74
2005年 Team Honda Racing GT500 OKA
4
FSW
12
SEP
2
SUG
6
TRM
16
FSW
8
AUT
1
SUZ
12
2位 61
2006年 GT500 SUZ
3
OKA
7
FSW
8
SEP
1
SUG
8
SUZ
6
TRM
15
AUT
11
FSW
14
7位 68
2007年 Autobacs Racing Team Aguri GT500 SUZ
12
OKA
1
FSW
9
SEP
6
SUG
1
SUZ
2
TRM
12
AUT
1
FSW
8
1位 94
2008年 GT500 SUZ
14
OKA
3
FSW
Ret
SEP
11
SUG
15
SUZ
13
TRM
2
AUT
3
FSW
12
8位 49
2009年 GT500 OKA
3
SUZ
14
FSW
3
SEP
3
SUG
14
SUZ
12
FSW
1
AUT
4
TRM
1
2位 81
2010年 ホンダ・HSV-010 GT GT500 SUZ
Ret
OKA
6
FSW
11
SEP
11
SUG
12
SUZ
1
FSW
C
TRM
7
11位 29
2012年 GT500 OKA
6
FSW
Ret
SEP
12
SUG
Ret
SUZ
7
FSW
9
AUT
11
TRM
13
16位 12
2013年 GT500 OKA
9
FSW
8
SEP
8
SUG
1
SUZ
12
FSW
8
AUT
14
TRM
15
11位 31

ル・マン24時間レース

チーム コ・ドライバー 使用車両 クラス 周回 総合順位 クラス順位
2004年 オランダの旗 レーシング フォー ホラント オランダの旗 トム・コロネル
イギリスの旗 ジャスティン・ウィルソン
童夢・S101-ジャッド LMP1 313 DNF DNF

脚注

  1. ^ シオノギNOVA 2ラルフ・ファーマン フォーミュラ・ニッポン公式トレーディングカード #002 エポック社 1998年
  2. ^ チャンピオンズ・ストーリーStory 6: ラルフ・ファーマン(2002年) SuperFormula.com 2020年6月16日
  3. ^ テレビ東京SUPER GT+

関連項目

外部リンク

  • http://www.ralphfirman.com/[リンク切れ]
タイトル
先代
オリバー・ギャビン
イギリスF3チャンピオン
1996年
次代
ジョニー・ケイン
先代
ラルフ・シューマッハ
マカオグランプリ優勝者
1996年
次代
ソエイル・アヤリ
先代
本山哲
フォーミュラ・ニッポン
2002年
次代
本山哲
アイルランドの旗 ジョーダン・グランプリ イギリスの旗
創設者
主なチーム関係者
主なドライバー
F3000ドライバー
F1マシン
主なスポンサー
2002年のフォーミュラ・ニッポンを戦うチームと出走ドライバー
XBOX TEAM IMPUL Olympic KONDO Racing Team TEAM 5ZIGEN Team LeMans ソフト・オン・デマンド NOVA FORWARD TEAM NOVA
1 日本の旗 本山哲 3 日本の旗 荒聖治 5 日本の旗 服部尚貴 7 日本の旗 影山正美
ドイツの旗 ドミニク・シュワガー(第3 - 10戦)
9 日本の旗 山本清大 10 日本の旗 黒澤治樹
2 ドイツの旗 ミハエル・クルム(第1・2戦) 4 日本の旗 金石勝智 6 日本の旗 道上龍(第1・5 - 10戦)
日本の旗 光貞秀俊(第3・4戦)
8 日本の旗 土屋武士
COSMO OIL RACING TEAM CERUMO MOONCRAFT TEAM 22 PIAA NAKAJIMA RACING AUTOBACS RACING TEAM AGURI DoCoMo TEAM DANDELION RACING
11 フランスの旗 ブノワ・トレルイエ(第1 - 5戦)
日本の旗 立川祐路(第6 - 10戦)
14 日本の旗 五十嵐勇大 22 日本の旗 伊藤大輔 31 アイルランドの旗 ラルフ・ファーマン 55 日本の旗 脇阪寿一 68 フランスの旗 ジョナサン・コシェ(第1 - 2戦)
北アイルランドの旗 リチャード・ライアン(第3 - 10戦)
32 日本の旗 松田次生 56 日本の旗 金石年弘
2013年度 HONDASUPER GT 参戦リスト
GT500
GT300
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
  • 20 マカオの旗 梁瀚昭
  • 21 マカオの旗 梁瀚昭
  • 22 マカオの旗 鄭頴聰
  • 23 イギリスの旗 ルーク・ブラウニング
全日本F2000選手権
1970年代
全日本F2選手権
1970年代
1980年代
全日本F3000選手権
1980年代
1990年代
フォーミュラ・ニッポン
1990年代
2000年代
2010年代
スーパーフォーミュラ
2010年代
2020年代
全日本GT選手権SUPER GT歴代チャンピオン
全日本GT選手権
GT500クラス1
GT300クラス2
SUPER GT
GT500クラス
GT300クラス
  • 194 - 95年まではGT1クラス。
  • 294 - 95年まではGT2クラス。
スタブアイコン

この項目は、スポーツ関係者に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(ポータル スポーツ/プロジェクト スポーツ人物伝)。

  • 表示
  • 編集