横内正

よこうち ただし
横内 正
本名 同じ
生年月日 (1941-07-01) 1941年7月1日(82歳)
出身地 大日本帝国の旗 大日本帝国関東州 大連
血液型 A型
職業 俳優声優
ジャンル 映画テレビドラマ、アニメ
配偶者 堀越陽子(1981 - 2005年)
著名な家族 横内澤二(父)
横内章次(兄・作曲家)
横内弘(弟・ギタリスト)
主な作品
テレビドラマ
『旅路』
『水戸黄門』<第1〜8部>
暴れん坊将軍』<I〜VII>
獅子の時代
アニメ
SF新世紀レンズマン
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横内 正(よこうち ただし、1941年7月1日 - )は、日本俳優及び声優[1]。愛称は「ヨコ様」。TYプロモーション所属。関東州大連生まれ、愛媛県鹿児島県鹿児島市福岡県若松市(現在の北九州市若松区)育ち。

来歴・人物

祖父の政太郎が愛媛から中国大陸に渡り、大連でハーレー・ダビッドソンの販売業をしていた[2]。父の澤二はソ連兵に没収されるまでストラディバリウスを所有していたバイオリニストで、大連でダンスホール「バーカジノ」のオーナーとなり、バンドマスターも務めていた。当時の大連はアジアでは上海に次ぐジャズの聖地で、店には淡谷のり子東海林太郎南里文雄ら人気ミュージシャンも出入りしていた[2]。1945年8月9日にソ連軍が日ソ中立条約を破って満州へなだれ込んだ際は、店の地下にあったホールが避難所となった[2]

1946年、家族と共に日本に引き揚げ、舞鶴港に上陸後は親戚縁者を頼り転々、一度愛媛県内郡部の小学校に入学するが、2年生で鹿児島市立城南小学校に転校、4年時にはNHK鹿児島放送局児童演劇団に入り、ラジオドラマに出演。 6年生の時に鹿児島市立鴨池小学校に転校するが、同3学期に福岡県若松市(当時。現在の北九州市若松区)に移転、若松市立修多羅小学校(現在は北九州市立若松小学校に合併)へ転校、その後若松市立第三中学校(後の北九州市立高塔中学校、現在は合併により北九州市立若松中学校)、福岡県立若松高等学校へ進学、卒業[1]。戦後、父親はキャバレー回りや無声映画の伴奏もやり、兄と弟はジャズギタリストになった[2]

1960年、高校卒業と同時に上京、俳優座養成所を受験するが、2次試験に失敗。そのまま数々のアルバイトをしながら東京にとどまり、翌1961年、再チャレンジし合格、第13期生となる(同期生は石立鉄男細川俊之佐藤友美加藤剛ら)。1964年養成所を卒業、俳優座入団、同年、日生劇場ハムレット」の幕開き第一声を務めるフランシスコー役で初舞台を踏む。 「ハムレット」公演と同時に東京12チャンネル「雲こそわが墓標」でテレビ初出演。さらに1965年5月16日公開の東宝「最後の審判」で映画初出演、1967年にはNHK総合連続テレビ小説「旅路」に鉄道員・室伏雄一郎役として主演、茶の間の人気を得る。その後、吉田喜重監督「さらば夏の光」(1968年)や、「新・男はつらいよ」(1970年)「愛と死」(1971年)などの映画に助演として出演。その後俳優座の舞台では数多く主役を務める[1]

1969年から放送された『水戸黄門』では初代・渥美格之進役を8年間(249本出演[1])、1978年から放送された『暴れん坊将軍』では初代・大岡忠相役を19年間(600回以上出演)演じたことで著名。実は前者が初の本格的な時代劇出演で、しかも撮影初日が炎天下の猛暑日であった(本人は「『これからどうなるのか』と思ったのをよく覚えてます」とコメントしている)。「格さん=印籠を出す」という流れが定番となっているが、これは当時の助さん役の杉良太郎よりも声が大きかったためと、声が低い方が貫禄が出るだろうと言う東野の鶴の一声であった[注釈 1] (「最初は、毎回印籠を出していたわけではなくて、今のスタイルが定着したのは始まって3年くらい。印籠を出さないと視聴者からクレームがくるようになってね。ファンの声で定番を作っていったドラマでした」と述べたことがある)。しかし、格さんのイメージが定着し過ぎることを恐れ、6年目頃に自ら降板を申し出た。だが製作サイドからの慰留を受け、最終的に第8部終了と同時に降板した。後任には大和田伸也が抜擢された。

低く響く声を生かして声優の仕事もこなしており、『コスモス(宇宙)シリーズ 』のカール・セーガンの声など海外作品の吹き替えも行っている。

2時間ドラマでは若林豪(実際は、24年)と並んで狩矢荘助警部役を多く演じた。

2回結婚して2回離婚しており、1度目は俳優座後輩の女優との間に1男2女を儲けるが宗教的理由をもとに離婚。その後女優堀越陽子と再婚するが、離婚。

女性自身のblogに「ヨコ様の奥の横道」を開設していたが、2016年9月30日をもって閉鎖。2017年5月27日からアメーバブログで『横内正の「ヨコ様の奥の細道Ⅱ」』を新たに開設している[3]

出演

テレビドラマ

舞台

詳細HP参照
  • 明治座・三越劇場・日生劇場・赤坂ACTシアター・御園座・中日劇場・博多座・青山劇場・俳優座 他 多数
  • 蝉しぐれ
  • ミュージカル「マルグリッド」・眠狂四郎無頼控・ディートリッヒ・白野弁十郎・名探偵ポワロ・マウストラップ・あんた十手持った?・幸せのコンドル食堂他
  • 「あなたは、日本文化を知ってますか?」「THE FACTRY」
    • リア王(2016年8月 三越劇場) - 上演台本・主演リア王役
    • リア王2017(2017年8月 三越劇場) - 上演台本・主演リア王役
    • リア王2018(2018年8月 三越劇場) - 上演台本・演出・主演リア王役
    • マクベス(2019年2月 三越劇場) - 上演台本・演出・主演マクベス役

映画

吹き替え

映画

ドラマ

劇場アニメ

ラジオ

ドキュメンタリー

  • コスモス(宇宙)シリーズ - カール・セーガンの声
    • コスモス(宇宙)(1980年)
    • コスモス・スペシャル(1987年)

ナレーション

  • バルセロナの一日(1987年、NHK教育。オリジナルはフランス・CEC制作)

トーク・バラエティ

CM

  • 「新ライオデント」(ライオン)

音楽作品

シングル

  • 一の橋 / ある愛のテーマ
  • ああ人生に涙あり
  • 男の旅路

脚注

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注釈

  1. ^ とは言っても杉良太郎も印籠シーンで印籠を掲げたこと事態はあるし、当時は老公自ら印籠を掲げる回もあった。
  2. ^ 役名ノンクレジット
  3. ^ 役名ノンクレジット

出典

  1. ^ a b c d “HISTORY 横内 正”. TYプロモーション. 2022年9月4日閲覧。
  2. ^ a b c d 満州文化物語(1)ハイグレードな日本人の暮らし…水戸黄門「格さん」一家3代の夢産経新聞、2015.7.5
  3. ^ “『GACKT氏との再会』”. 横内正の「ヨコ様の奥の横道Ⅱ」. 2021年9月2日閲覧。
  4. ^ “『昔話法廷』続編決定 アリ、舌切りすずめ、乙姫が訴えられたら”. ORICON STYLE. (2016年6月26日). https://www.oricon.co.jp/news/2074109/full/ 2016年6月26日閲覧。 
  5. ^ "北大路欣也主演『さすらい署長』第15弾放送 中山優馬や足立梨花ら出演決定". ORICON NEWS. oricon ME. 12 January 2022. 2022年1月12日閲覧
  6. ^ “太陽の王子 ホルスの大冒険”. メディア芸術データベース. 2016年10月30日閲覧。
  7. ^ “SF新世紀 レンズマン”. マッドハウス. 2016年6月8日閲覧。
  8. ^ “時空の旅人”. マッドハウス. https://www.madhouse.co.jp/works/1986-1983/works_movie_timestranger.html 2016年5月1日閲覧。 

外部リンク

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連続テレビ小説主演俳優
1 - 10作
11 - 20作
21 - 30作
31 - 40作
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111 - 120作
期間 水戸光圀 佐々木助三郎 渥美格之進 風車の弥七 八兵衛 かげろうお銀
疾風のお娟
柘植の飛猿 松平頼常 山野辺兵庫 徳川綱吉 柳沢吉保 ナレーション
第1部 東野英治郎 杉良太郎 横内正 中谷一郎 なし なし なし 細川俊夫 なし 武内亨 山形勲 芥川隆行
第2部 高橋元太郎 なし 清川新吾
第3・5部 里見浩太朗
第6部 入川保則 なし
第7部 なし 大友柳太朗
第8部 吉田輝雄 江原真二郎
第9部 大和田伸也 なし
第10部 浜畑賢吉
第11部 なし
第12部 山口崇
第13部 なし 長谷川哲夫
第14部 西村晃 伊吹吾郎 坂東三津五郎 なし
第15部 なし
第16部 由美かおる
第17部 野村将希
第18部 あおい輝彦
第19部 高松英郎 なし
第20部 荻島眞一 杉山真太郎
第21部 なし
第22部 - 第24部 佐野浅夫
第25部 石田延之 柴田秀勝
第26部・第27部 なし なし
第28部 なし 鈴木史朗
第29部・第30部 石坂浩二 岸本祐二 山田純大 西郷輝彦 堤大二郎 橋爪淳
第31部 里見浩太朗 なし 丹波哲郎
第32部 原田龍二 合田雅吏
第33部・第34部 なし
第35話 松村雄基
第36部 - 第37部・10話 なし なし
第37部・11話 - 第38部 内藤剛志
第39部 長門裕之 中村繁之 石橋蓮司
第40部 林家三平
第41部 なし
第42部 東幹久 的場浩司 野村宏伸 風間トオル 槇大輔
第43部(完) なし
2015年SP 原田龍二 合田雅吏 なし 高橋光臣 植草克秀 田中健 鈴木史朗
BS版 武田鉄矢 財木琢磨 荒井敦史 津田寛治 なし なし なし なし 袴田吉彦 生島ヒロシ
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